朋和産業さんに学ぶ!軟包装を使用することで守られる海洋
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「環境汚染について真剣に考えている」
「朋和産業さんが取り組んでいる問題について知りたい」
「軟包装の特徴を知りたい」
2030年までに世界各国では、地球環境に悪影響を与える生産・経済活動をストップさせないといけません。
これは2016年に国連で採択をされたSDGs運動の指針であり、計17項目で分類をされている持続可能な開発目標の基本理念です。
1990年以降、二酸化炭素の排出が原因で地球の平均気温が5度も高くなりました。
日本の場合だと以前は夏の平均気温は28度と低く、温暖で過ごしやすい地域といわれていたものです。
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目次
海洋でプラスチック製品のゴミが大量に発見されている
ところが2021年現在では全国各地で40度近くを記録する猛暑となっており、エアコンを使用しないと健康を害するようになりました。
また梅雨時になるとゲリラ豪雨、大型台風の襲来などもあり、日常生活で異常気象を実感している方も多いでしょう。
また海洋だとプラスチック製品のゴミが大量に発見をされており、生態系にも多大な問題を起こしているわけです。
環境破壊はわれわれ人類が進化をするごとに進んでおり、現在はその最大点にきているといわれます。
国連では20世紀に発生した環境破壊が100年後の未来に大きな影を落とすと見ており、世界各国に向けて持続可能な目標を達成するようにと指針を用意したわけです。
ここではその目標のうちの、海洋汚染を食い止める目標について簡単に解説をしていきましょう。
海洋汚染で深刻となっているのがビニール製品
日本は古くから新商品を開発・生産をする能力に長けている国です。
画期的なアイテムを世に送り出し、いつの間にか世界で流通をする標準商品となります。
たとえば結束バンドであったり、緩衝材・両面テープなどがそれです。
今現在、海洋汚染で深刻となっているのがビニール製品で、塩化ポリエチレンという素材で作られています。
これは化学製品なので自然に分解をされることはなく、永遠にその原形をとどめて存在をするのが特徴です。
ウミガメやクジラ・シャチなどの生物がクラゲなどと間違って口に含むことが多く、彼らの体内に入り込んで命の危険を呼ぶことさえあります。
2005年に大手化学製品会社では、これまで生産していた塩化ポリエチレン製の包装材の生産から、新たに軟包装という商品を生産するようになりました。
軟包装の特徴を朋和産業さんに学ぶ
ここからは、軟包装について詳しく述べていきます。(参照:朋和産業 習志野)
以前の塩化ポリエチレンの包装の場合、石油を原料にして製造をしていました。
石灰を加えて200度にまで熱し、それを薄くのばしてシートにしていたわけです。
コストがあまりかかることがないため、大量生産をして安価で市場に投入をしていました。
ビニール袋といえば多くの方がイメージをできるでしょう。
お買い物時の商品を持ち帰るものから、生ゴミを処分するのにも役立ちます。
2020年までは商業施設で無料で提供をされていましたが、現在はすべての施設で有料となっていて、欲しい方は購入をしないといけません。
なぜ突然有料となったのか、それは表向きは環境に配慮をするためとなりますが、実情は軟包装にすべての企業がシフトチェンジをしており、コストが高くなったからです。
この包装材は有機生物によって分解をすることができるのが特徴で、天然素材で生産をしています。
サトウキビ・トウモロコシを使用して軟包装を生産することが可能
1999年に京都大学の研究所で開発をされたバイオマス技術を活かしているのがポイントで、サトウキビ・トウモロコシを使用して軟包装を生産することが可能です。
紙漉きの原理を応用しているのもポイントで、糊の代わりに微生物を混ぜて固体化をします。
それに熱を加えて伸ばすと半透明になり、一見すると化学製品のビニール包装に見えるわけです。
以前のビニールであれば1枚約0.5円のコストでしたが、バイオマスを駆使したものだと1枚約2円となるため、無料で提供ができなくなりました。
ではどこで活躍をしているのかというと、おもに製品を梱包する際に用いられるものです。
プラスチック製品を最小限にする目標を掲げてるのに、コンビニで販売されている弁当は以前と同じプラスチック製容器だと気づいている方も多いでしょう。
矛盾をしていると思いますが、大手コンビニ会社では軟包装に切り替えが終了をしています。
つまり、今現在販売している弁当の箱はバイオマス技術を凝縮したもので、海洋汚染を食い止められる自然分解をするものです。
今はあだ包装のみと限定をされていますが、今後の研究ではペットボトルから室内インテリア、パソコン・ゲーム機などのプラスチック部品はすべて、軟包装と同様のバイオマス素材に切り替えられていくことがうかがえます。
まとめ
海洋汚染の90パーセントが化学製品によるものです。
この海はわれわれ人間にとって非常に需要なスポットでもあり、いつまでも美しい状態を維持しないといけません。
現在はプラスチック製品の影響で生態系のバランスが大きく崩れており、魚介類の水揚げ高が大幅に減少をしました。
さんまが獲れないというニュースを目にした方も多いでしょうが、それは日本列島周辺で海洋汚染が深刻となったからです。
今後はその現象も回復をするでしょう。
最終更新日 2025年7月5日 by getfat