日本コーンスターチの製品は食品分野に欠かせない
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「日本コーンスターチってどんな会社?」
「日本コーンスターチ株式会社の製品の特徴が知りたい」
「コーンスターチって何?」
日本コーンスターチとは、コーンスターチや異性化糖などの製造や販売を行っている食品メーカーです。
東京都港区虎ノ門に本社を構えており、コーンスターチを製造している企業の中では大手企業の一つになります。
1968年に愛知県で創業しました。
販売している製品には、コーンスターチ・局方コーンスターチ・化工澱粉・オリゴ糖・レジスタントターチ・ぶどう糖水あめ・麦芽等水あめ・液状デキストリン・異性化糖・難消化性デキストリン・コーン油など色々あります。
目次
日本コーンスターチの最も代表的な製品はコーンスターチ
日本コーンスターチの最も代表的な製品はコーンスターチですが、トウモロコシから作られている澱粉のことをいいます。
白くサラッとした粉末で、細かい粒子になっています。
焼き菓子を作る時には欠かせない材料で、クッキー等はコーンスターチを使うことでサクサクの食感になります。
プリンを固める場合等にも用いられます。
カスタードクリームにとろみを加える際に用いられることもあります。
また、小麦粉や片栗粉の代わりに揚げ物の衣として使われたりもします。
料理のとろみ付けなどにも用いられます。
加工澱粉
加工澱粉は、トウモロコシ・米・ジャガイモ等から作られる澱粉に化学的な加工を加えた物質です。
加工澱粉は、幅広い食品に使われています。
例えば、冷凍食品の麺類やちくわ・かまぼこといった魚肉の練り製品、ケーキやクッキーなどの洋菓子にも使われます。
ソースやドレッシング、たれ等も加工澱粉が使われているものが多いです。
オリゴ糖
オリゴ糖は、糖質の中でも単糖が2個から10個程度結びついたものをいいます。
砂糖の代わりの甘味料として使われることが多く、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。
腸内には善玉菌や悪玉菌、日和見菌といった細菌が生息していて、悪玉菌が優勢になると便秘になり健康に悪影響を及ぼします。
オリゴ糖
オリゴ糖はビフィズス菌のような善玉菌のエサになります。
そのためオリゴ糖を取り入れることで、善玉菌を増やして腸内環境を良くすることができます。
レジスタントターチ
レジスタントターチは、消化されにくい澱粉のことをいいます。
腸の環境を整える物質として注目されています。
レジスタントターチは食物繊維と同様に分解・吸収されにくい性質があり、不溶性食物繊維と同様の働きをします。
善玉菌のエサにもなるので、不溶性食物繊維と同じ働きもあります。
つまり、レジスタントターチを摂取することで不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を同時に摂取したのと同じことになるのです。
善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できます。
善玉菌が増えると大腸の粘膜が厚くなるので、毒素が侵入するのを防いで免疫力を高める効果もあります。
血糖値の上昇を抑える作用もあるため、動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防にも役立ちます。
異性化糖
異性化糖は、ブドウ糖や果糖から作られている液状の糖です。
砂糖の代わりとして様々な食品や飲料に使われています。
清涼飲料水や菓子パン、乳製品、缶詰など多岐にわたります。
一般消費者向けの商品ではないのであまり耳にしたことが無いという人も多いと思いますが、身近な食品や飲料に使われているものです。
低温だと甘味が増すので、冷たいアイスクリームやシャーベット等に使われることもあります。
総合澱粉メーカーとして150年以上の歴史を有している
このように日本コーンスターチでは、様々な食品に使われているコーンスターチ等の製品を作り続けています。
総合澱粉メーカーとして150年以上の歴史を有しており、高品質な製品を製造するための供給システムを構築してきました。
糖化業界としては初めてFSSC22000の認証を取得してもいます。
FSSC22000は、食品を安全にマネジメントするためのISO22000と一般的な衛生管理を強化したPAS220を組み合わせた食品安全システムの規格になります。
18年連続でモンドセレクションの金賞を受賞
それから日本コーンスターチの糖化製品は、18年連続でモンドセレクションの金賞を受賞しています。
モンドセレクションとは、食品分野で有名な国際的審査組織です。
技術水準などを細かく審査されます。
コーンスターチでも15年連続して金賞を受賞しました。
そのため国際的な水準でも高品質なことが証明されています。
生分解性のバイオプラスチックの製造も行う
それから日本コーンスターチでは、生分解性のバイオプラスチックの製造も行うようになりました。
コーンスターチを主な原料とするエバーコーンは、愛・地球博として知られる2005年日本国際博覧会でも採用されています。
プラスチックは様々な製品に使われる素材ですが、分解されないことから地球環境に良くないことが問題になっています。
ゴミとして廃棄された場合、そのままの状態で残ってしまうのです。
生分解性プラスチックは、分解されやすい性質を持ったプラスチックになります。
従来のプラスチックに比べて地球環境に与える負荷が少なく、環境に良い素材として注目されています。
まとめ
日本コーンスターチでは事業を通して持続可能な社会の実現を目指しており、様々な課題に向き合います。
最終更新日 2025年7月5日 by getfat