オール電化ってどうなの!?
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オール電化はお得なのか損なのか、検討している方にとって重要な問題です。
住宅の給湯や調理、照明や空調などの熱源を全て電気でまかなえることから2000年代に入って急速に普及、2019年3月末(富国生命の各電力会社の資料)には、全国で200万戸に達しました。
目次
ガスの基本料金をなくせる
そのメリットが、ガスの基本料金をなくせることです。
一般的に都市ガスでは700~800円、プロパンガスでは1500~2000円の基本料金(いずれも1ヶ月分)がかかります。
使用頻度に関係なく、必ず負担しなければならないため、1年通すと8400~2万4000円を負担しなければなりません。
このすべての熱源を電気で賄えば、その分だけ負担を軽減できることになります。
夜間電力をお得に使える
また夜間電力をお得に使えるというメリットも知られるようになりました。
料金が安くなる夜間帯の電気を使ってお湯を沸かすことで光熱費を削減したり、家庭用充電池に蓄電することで災害時の非常用電源にも使えます。
この他にも新築時に採用すればガス管工事も必要なくなるため、住宅建設コストを削減できます。
火災保険が安くなるというメリットもあります。
電気を熱源とするIHコンロを調理に用いることから火災リスクを大幅に軽減できるため、住宅や施設向けの火災保険の割引を受けられます。
IHコンロでキッチンのお手入れも簡単
IHコンロを使用することでキッチンのお手入れも簡単にできます。
裸火を使うガスコンロは、鍋やフライパンを乗せる五徳が焦げてしまったり、油汚れがこびりつくので、お手入れも大変です。
年末の大掃除では、様々なキッチン用品を使って綺麗にしますが、簡単には取れません。
お手入れという点においてもIHコンロは優れています。
IHコンロは、内蔵されたコイルに電気を流すことで発熱させるため、プレート表面の汚れが極めて少なく、布巾でひと拭きするだけで綺麗にできます。
調理に伴うお手入れの手間を削減してくれるのもオール電化ならではです。
徹底した省エネ性能と熱源の自給を目指すZEH住宅
環境への負担軽減や省エネ住宅の決定版であるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)においても、欠かすことのできない基本的な機能でもあります。
徹底した省エネ性能と熱源の自給を目指すZEH住宅は、高断熱・高気密性能を特徴としているため、二酸化炭素や一酸化炭素を発生させる裸火を使うことはできません。
また自宅の屋根に太陽光発電や蓄電池を備えることで電気を生み出すと同時に自家消費もできます。
これにより、災害時に’お湯や電気を使えるため、復旧までの貴重なライフラインとして使えます。
さらなる省エネ促進や災害対策を考慮する上で欠かせないのが、オール電化といえるでしょう。
住宅の間取りの自由度を高められる
住宅の間取りの自由度を高められるため、新築時に導入する世帯も増えています。
ガス管の配置が必要なくなり電気配線のみとなるためスペースに余裕ができ、こだわりの間取りを目指せます。
またリフォームするさい、間取りの変更といった可変性を高められるため、その時点でのライフスタイルに合わせやすいのも魅力になっています。
必ずエコキュートを設置すること
新築段階からオール電化を導入する場合は、以下の点を考慮しておくことをおすすめします。
必ずエコキュートを設置してください。
お得な夜間電力を有効利用できるエコキュートは、給湯に伴う光熱費負担を軽減できます。
起床後の温かいお湯を使っての洗顔、シャワーや朝シャンなどから皿洗いまで利用可能、飲用には適しませんが、省エネでありながら毎日の生活を快適にしてくれます。
太陽光発電や蓄電池も合わせて検討する
また太陽光発電や蓄電池も合わせて検討することをおすすめします。
オール電化の弱点は、停電時にIHコンロが使えないため、飲用向けのお湯を沸かせなくなり、非常食やカップ麺なども作れません。
このような問題点をカバーするのに欠かせないのが、太陽光発電や家庭用蓄電池です。
太陽光発電を屋根に設置すれば、昼間に電力を生み出し蓄電池に充電してくれるため、毎日の電気料金を減らせるほか、不意に発生する停電でも日常に近い形で生活できます。
太陽光発電の出力や蓄電池の容量、家庭の電気使用量などによっても違ってきますが、最適化すれば80%も自給できるとされているため、検討して損はありません。
国や自治体の補助金を利用する
初期導入コストの高さも課題になっていますが、この対策として国や自治体の補助金を利用する方法があります。
国の補助制度は居住を目的にした家屋である、工事完了から6ヶ月以内に居住を開始する、床面積が50㎡以上、家族の合計所得が3000万円以下などを条件に一定の補助を受けられます。
お住いの地域により自治体の条件は違っているため、地元工務店やハウスメーカー、エスコシステムズなど太陽光発電設置業者に相談することをおすすめします。
まとめ
オール電化は、ガスの基本料金をなくすことで光熱費の削減ができる他、夜間電力の有効利用や火災リスクの抑制、さらに調理のお手入れを簡単にしてくれます。
省エネ住宅の決定版とされるZEHのベースとなる機能であり、太陽光発電や家庭用蓄電池と合わせれば、省エネ効果を最大にできます。
最終更新日 2025年7月5日 by getfat