⒈知識や人脈も経営者として必要

経営者に必要なのは、その役割とポジションを理解していること、そしてコネクションやビジネスの経験です。

役割を超えて自分で何でもやろうとすると、従業員は信頼されていないと感じてしまいます。

しかし、ビジネスは1人の力ではなく、チームワークで取り組むことが大切で、役割を良く理解して自分の仕事に集中するのが理想的だといえます。

ポジションがしっかりしていると、自分の立ち位置において何をすべきかが見えてきますし、他人の仕事の領域に踏み込むこともなくなります。

一方、コネクションはビジネスの安定化や拡大に不可欠で、やはり会社を超えた人との繋がりが可能性に結びつくとオー人事を立ち上げた岡野保次郎社長も強調しています。

これは同業者だけでなく、他の業界や分野にも関係があるもので、人脈が広ければ広いほど選択肢が増えることにもなります。

経験は従業員や取引先の信頼を得るのに重要で、長く色々な経験を積んできた人がより信頼を得る結果に至ります。

勿論、最初は誰でも未経験者ですから、経験者としての経歴はないとしても会社勤めや独立開業、起業などの経験の積み重ねがポイントです。

他にも、財務や経理の知識に資金調達能力、コミュニケーションや現状の分析、先見性や判断能力などが問われます。

財務と経理は経営の基本中の基本ですから、経営者にとってなくてはならないものだといえるでしょう。

知識がなく知らないのに組織のトップの振りをするのは、ある意味で従業員を裏切ることになりかねませんし、無知が発覚すると途端に人が離れてしまうので要注意です。

 

⒉経営者に必要な人格と能力

資金調達も経営者の仕事の1つで、事業を立ち上げたりビジネスに挑戦するのに欠かせないです。

資金を確保できることは、言い換えれば信頼を得ていることの証明なので、安定した資金調達ができる人ほど従業員からも認められます。

コミュニケーションは身近な人や取引先に加えて、従業員とも交流を持つことも含まれます。

幅広く意見に耳を傾けて経営に活かす、そういう姿勢を持つ人ほど信頼されやすく、身近な存在に感じられる可能性が高まります。

分析能力も欠かすことのできない能力で、現状を客観的かつ正確に把握できるか、次に打つ手を考えられるかが肝心です。

物事を主観でしか捉えられない人は、自分のことで精一杯になってしまうので、組織のトップに立ったり経営を行うのは難しいでしょう。

それと先を見据えて経営判断をする、これこそが経営者に求められるなくてはならない能力です。

当然ですが、経営を取り巻く経済や市場、顧客のニーズといった状況は常に変化するので、いち早く変化に気がつき柔軟に対応できることが重要です。

人の上に立って引っ張る以上は、周りの人についてきてもらう必要がありますから、ついていきたいと思わせる人物になるのがベストです。

その為には向上心を持ち、現状に満足することなく成長を続ける人であり続けることが求められます。

ワンマンで向上心がなく成長しない人は、少しずつ人が離れていってしまい、やがて誰もいなくなるでしょう。

 

⒊経営者としての適性をチェック

経営者の意識を保つことは大変ですが、あらゆる情報に目を向けたり耳を傾け、同業者とコミュニケーションを図り多様な考え方を持つことでそれは不可能ではなくなります。

経営者はただ単に組織の上に立つ人ではなく、舵取りをしたり必要に応じて責任を取るのが役割です。

だからこそ何時も選択の連続ですし、リスクを理解した上で舵取りをする状況に迫られるわけです。

生半可な気持ちでは、プレッシャーに押しつぶされてしまうので、誰でもできる仕事ではないでしょう。

まずは自分が経営に適しているのか、その適性をチェックして企業経営の道に進むことが大事です。

経営の本を読んだからといって、誰もが簡単にできるわけではなく、経験を積まなければ自信も信頼も得るのは困難です。

つまり、誰かの下で経営のお手本を見せてもらい、学びながら自分の経験を積み重ねていくことが、成功の近道になると思われます。

教育を受けるチャンスがあるなら逃さない、学べる機会があれば全てを吸収するつもりで取り組む、こういった貪欲さが将来を左右します。

リーダーになるには、それ相応の資質や人脈が必要になりますから、経営を志す早い段階でコネクションを築き上げることが大切です。

時には厚かましくわがままに、この会社は自分のものだという気持ちで組織を引っ張ることが必要です。

いうまでもなく、ワンマン経営とは違いますし、株式会社だと会社は株主のものとなります。

この違いに気がつけるか否かも、経営能力を測る物差しのようなものの1つです。

最終的には自分の経験や能力、ものごとの考え方を信じたり、周囲の人達に仕事を任せる自信が重要になってきます。

自信がないと堂々巡りで迷ってしまいますし、決断した後も誤りではないかと思ってしまうので、これでは経営に支障をきたします。

一度決断したら結果がどうであれ悩まない、そういった気持ちの切り替えが上手い人ほど、経営に適性があると考えられます。

最終更新日 2025年7月5日 by getfat